- 作者は、大ムカデ退治などで有名な藤原秀郷の子孫、荒川弘先生。
- 新書館から出版され、月刊Wingsにて連載中。
- 現在7巻まで刊行。
- アニメ化決定! 2023年7月にTOKYO MX・BS朝日にて放送されます。
農民・荒川先生の半生を基に描かれた、ノンフィクション(!?)の農家エッセイ。
北海道の農家に生まれ育った荒川先生が、農家のエピソードや日常などを描かれたものですが、
勢いのある荒川節が、ノンストップで読者を笑わせにきます。
農家だからか、北海道だからか、荒川家だからか、面白いエピソードが満載。
ギャグだけではなく、農業政策や時勢に関連した農業ネタを、分かりやすく、
かつ面白く描かれています。
笑えるノンフィクション(?)
作中でも何度もフィクションではない、話を盛ってない、と荒川先生が念押しするくらい、
「そんなことあるの?」というお話しが出てきます。
新書館の担当いしいさんと荒川先生の掛け合い漫才のような展開が面白く、目を離させません。
「違法ではないが不適切なホニャララ。」 百姓貴族5巻52頭目より抜粋
ブラック寄りな話もちらほらあって、こんなこと描いて良いのかと心配になるくらい。
農家(荒川家?)の生活の忙しさ、大変さ、も知ることが出来ますが、
忙しすぎて私は同じように働ける気がしません。農家のかたがたには頭が下がります。
読んでいるうちに農家へのリスペクトが生じます。
農家情報が分かりやすくてんこ盛り
農業にこれまで関わったことがない方には、耳新しい情報が多いです。
身近にある牛乳にしても、美味しい時期があったり、低温殺菌の方が美味しいなど、
管理人はこのマンガで初めて知ることが出来ました。
また、牛乳の生産調整などの話で、農業政策にも興味を持つようにもなりました。
・生産調整で牛乳廃棄や乳牛を減らした挙句、バター不足になる農業政策の見通しの甘さ。
・止まらない食糧自給率の低下。
・農業従事者の減少と高齢化(平均年齢67.9歳2021年)。
などなど日本農業の現状は不安だらけ…。
マンガというジャンルのおかげで、難しい話もすんなり頭に入ってきます。
これから農業を目指す若い方など必読の一冊です。
また食育になる内容もあるため、とても子供に読ませたいマンガです。