- 作者は安島薮太先生。
- 新潮社のwebサイトくらげバンチにて連載中。
- 現在は第10巻まで刊行されています。
フリーライター伊藤カズキが、単独で熊撃ちする女性猟師チアキを同行取材していく漫画です。
北海道が舞台で、エゾヒグマやエゾシカを狙って猟をするさまが描かれています。
ヒグマを相手にする危険や恐怖、そして猟を通してチアキが成長していく姿、読み始めたら目が離せなくなります。
危険極まる命懸けの猟
現在の日本の市街地に生活していて、色々なルールを守っている限り、命の危険にさらされることは少ないかと思います。
しかし、自然の中に入ると自分を守れるのは自分だけ。
しかも、エゾヒグマのいる北海道の山中に一人で入る。
想像するだけでもゾッとします。
ヒグマの怖さは作中でも多く描かれており、桁外れのヒグマの身体能力の前では、人間はなんて無力なのかと感じます。
チアキはそんなヒグマをどう狩るのか？ どうやって恐怖を克服するのか？
ついつい先へ先へと読み進んでしまう作品です。
辛抱たまらん肉と酒
猟師マンガの醍醐味の一つである肉。
猟をした後の、料理と食事シーンが、もうたまらなく美味しそう。
伊藤とチアキの楽しそうな食事シーンは、生きてるという実感も感じられ、ほっこりします。
猟師世界の闇
法律は人を守るためにあります。
違法なことはしたくないチアキですが、目の前に出てきたヒグマに襲われても法律はチアキの身を守ってくれない…。
そんなチアキの葛藤がよく描かれています。
(ネタバレになるため詳しくはここでは書けませんが…)
違法行為をなんとも思わないチアキの師匠を通して、猟師世界の裏側を知ることも出来ます。
とても面白い作品ですので是非ご一読下さい。
